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仕組みづくり

SaaSの試用期間に何を試す?「1回作る・もう1回使う」で続けるかを決める確認表

公開

約5分で読めます

しろくま先生

試用の期間に確かめるのは機能の数ではなく、繰り返している仕事を一回作り、二回目を自分で進められるか。開始前・一回目・二回目・最終判断の四段に分けた、書き込める確認表つき。

業務のツールを試し始めると、画面のメニューを端から開いて「何ができるか」を確かめたくなります。けれど試用の期間が終わるころに残るのが「いろいろ触った」という感覚だけだと、続けるか止めるかを決める材料になりません。

この記事の答えは一つです。試すのはアプリの機能の数ではなく、同じ仕事をもう一度、自分で進められるか。そのために、試用の期間を「開始前・一回目・二回目・最終判断」の四つに分け、それぞれで書くことと画面で確かめることを決めておきます。最後に、そのまま書き込める確認表を置きました。

機能を全部覚えなくていい理由

個人事業主の困りごとは、たいてい「機能が足りない」ことではありません。投稿の文面、サービスの説明、申し込んだ人への最初の案内、何度も聞かれる質問への答え。こうした仕事を、毎回ゼロから手で作っていることです。

ここで機能を全部覚えようとすると、試用の時間が「操作の練習」で埋まります。一方で、繰り返している仕事を一つだけ選んで、それを二回作ってみると、次のことが分かります。

  • 一回目で、その仕事をアプリの中で形にできるか

  • 二回目で、一回目の型を使って、前より自分で進められるか

  • 二回やっても手作業のまま残るのはどこか

続けるかどうかは、この三つで決められます。全部の機能を使ったかどうかは、判断に要りません。

開始前:繰り返している仕事を一行で書く

始める前に、紙かメモに一行だけ書きます。

「毎回、手作業で繰り返していること」

たとえば「面談のたびに、同じサービスの説明を口で話している」「申し込んでくれた人に、毎回同じ最初の案内を手で送っている」といった一行です。仕事の選び方そのものに迷う場合は、個人事業主の仕事を仕組み化するには|最初の一つを決める整理シートで先に一つに絞っておくと、試用の初日から迷わずに済みます。

ここで大事なのは、仕事を選び直すことではなく、今ある仕事のうち一つを、試す対象に決めることです。

入口を一つ選ぶ

saas biz では、一行に書いた仕事の種類によって、試す入口が変わります。選ぶのは一つだけです。

  • 発信を毎回ゼロから考えている → 投稿(SNS の投稿を一本作る)

  • サービスの説明と申込の案内を毎回繰り返している → ファネル(案内と申込のページを一枚作る)

  • 何度も聞かれる話に毎回答えている → ライティング(答えを記事一本に残す)

  • 同じ初回の案内を毎回手で送っている → ステップ(自分宛に一通届く案内を作る)

  • 同じ説明を一対一で何度も話している → 講座(説明をレッスン一本にまとめる。教材と実行の場の違いはオンライン講座を作っても忙しさが減らない理由|教材と実行環境の分け方)

五つを順番に試す必要はありません。一行に書いた仕事に近い入口が一つあれば十分です。

一回目:成果物を一つ作る

選んだ入口で、成果物を一つ作ります。投稿なら一本、案内のページなら一枚、記事なら一本です。

外部のアカウント(SNS や LINE の公式アカウントなど)をつなぐ必要がある入口では、つなぐ準備が整っていなくても進め方はあります。下書きの保存や、自分宛に届けるところで止めてよいことにしておくと、試用の期間をつなぐ作業だけで使い切らずに済みます。

一回目で書き残すのは二つです。

  • 作った成果物は何か(一行で)

  • どこで手が止まったか(手順を見に戻った所、迷った所)

二回目:同じ型で、もう一度作る

一回目から少し時間を置いて、同じ種類の成果物をもう一度作ります。題材は変えて、作り方の型は一回目と同じにします。たとえば投稿なら別のテーマで二本目、案内のページなら別のサービス向けにもう一枚です。

二回目で見るのは出来栄えではなく、次の点です。

  • 一回目の成果物や設定を、二回目の出発点にできたか

  • 一回目に止まった所を、今回は手順を見ずに進められたか

  • 二回目でも毎回書き直している部分はどこか

二回目でも同じ所で止まるなら、そこが「この仕事でまだ手作業のまま残る所」です。それが分かること自体が、続けるかどうかの判断材料になります。

最終判断:続ける・止めるを三行で決める

試用の期間が終わる前に、三行のメモを書きます。

  1. 二回目を自分で作れたか

  2. 手作業のまま残ったのは何か

  3. 画面で見た今の契約の状態

三行目は、パートナー管理画面の「課金」で確かめます。今の契約がどうなっているか、試用の期間が終わるとどうなるかは、記事や人の話ではなく、この画面の表示で見ます。期間や開始の条件も、思い込みで決めず、サービスページと契約の画面で確かめてください。

この三行がそろえば、続ける・止めるを自分で決められます。顧客にアプリを渡すかどうかは、この判断の条件ではありません。まず自分の仕事で二回使えたかどうかで決めて、顧客への提供は必要になってから選べば足ります。

書き込める確認表

試用の初日に、この表を写して手元に置いてください。左の段から順に埋めていきます。

段

書くこと

画面で確かめること

止めてよい所

開始前

毎回手作業で繰り返している仕事を一行

選んだ入口のアプリを開けるか

仕事を選び直すこと(今ある仕事の一つでよい)

一回目

作った成果物と、手が止まった所

成果物が保存されているか

外部アカウントが要る所は下書き・自分宛まで

二回目

一回目の型を使えたか、まだ書き直している所

二本目が一本目と同じ型で作れているか

出来栄えを一回目より良くすること

最終判断

作れたか・手作業のまま残った所・契約の状態の三行

「課金」の画面の今の状態と、試用が終わった後の扱い

顧客への提供を決めること

四つの段ごとに、書くこと・画面で確かめること・止めてよい所を分けた確認表

試用の進め方を日ごとに追いたい場合は、saas biz の試用中の人に向けた実践講座に、同じ「一つ選んで一つ残す」流れの動画とレッスンがあります。

まとめ

試用の期間に確かめるのは、アプリで何ができるかの一覧ではなく、自分の繰り返している仕事を、一回作り、二回目を自分で進められるかです。開始前に一行、一回目と二回目にそれぞれ二つ三つのメモ、最後に三行。これだけ書けば、続けるか止めるかを自分の言葉で決められます。

自分の事業のどの仕事から試せるか、期間や条件を含めて確かめたい場合は、次のページを見てください。

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