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仕組みづくり

オンライン講座の課題提出、どう受け取り返す?提出・判断・返却を一巡で確かめる点検表

公開

約5分で読めます

しろくま先生

一人で講座を運営すると、課題の提出が散らばり「どれに返したか」を探す時間が積み上がります。課題を一つ選び、提出・判断・返却の三段を自分の講座で点検する表と手順をまとめました。

講座を一人で運営していると、課題の提出を受け取るところまでは回っても、その先で手が止まりやすくなります。メールやフォーム、チャットに提出が散らばり、「この人の二回目の提出には返事をしたか」「直してほしいと伝えた人は出し直したか」を、記憶とメモで追うことになるからです。

提出が増えるほど、添削そのものより「どれに返したか」を探す時間が積み上がります。講座を作って教える部分を整えても、受け取りと返却が毎回手作業のままだと、受講者が増えるたびに自分の対応も増え続けます。

この記事は、講座を公開して受講者が中身を見られるようになった後の話です。公開したのに受講者から見えないときの確かめ方は オンライン講座を公開したのに受講者から見えない? にまとめています。ここでは、課題を一つ選んで「提出を集める → 添削待ちを確かめる → 判断して返す → 受講者が結果を見る」の一巡を、自分の講座で点検できる形にします。

先に決めること: 提出先を一つにする

添削の手間を減らす最初の一歩は、書き方を工夫することではなく、提出が届く場所を一つにすることです。

  • 課題ごとに「どこへ出すか」を一つに決め、メールや別のフォームで受けない

  • 一覧で見たときに「誰の・どの講座の・どの課題の・何回目か」が分かるようにする

  • 受け取った提出の状態を、少なくとも「まだ返していない」「直してもらっている」「受け取った」の三つで分ける

この三つの状態が一か所で見えれば、「返し忘れ」は探さなくても目に入ります。逆に状態が自分の頭の中にしかないと、受講者が一人増えるたびに覚えておくことが増えます。

三段の点検表: 提出・判断・返却

架空の例で考えます。講座「はじめての発信講座」の第2章に、課題「自分の商品を一文で説明する」があるとします。この一つの課題で、次の表を上から確かめます。

段

確かめること

見る場所

終わった印

1. 提出

受講者が出した答えが、まだ返していない提出として並んでいるか

運営側の提出一覧 (返していない提出だけに絞った状態)

誰の・どの課題の・何回目かが一行で分かる

2. 判断

今回の提出を読み、同じ課題の前の提出とそのときの返事を照らし合わせたか

提出を一件開いた画面と、そこから開く同じ課題の提出履歴

「受け取る」「直してもらう」「言葉だけ返す」のどれかに決めた

3. 返却

返した内容と状態が、受講者の側から見えるか

受講者本人の提出の一覧 (自分の答えを見返す画面)

受講者が自分の答えと返事を同じ場所で読める

表の「終わった印」が三つそろえば、その課題の一巡は回っています。どこかで止まったら、その段だけを直します。

1. 提出: 返していないものだけを見る

まず運営側の一覧を「まだ返していない提出」だけに絞って開きます。講座が複数あるなら講座でも絞ります。ここで見たいのは件数ではなく、一行で誰のどの課題かが分かるかです。

同じ人が同じ課題を出し直している場合は、何回目の提出かも見えるようにしておきます。二回目の提出を一回目と同じように読むと、前に伝えたことが直っているかを見落とします。

2. 判断: 前の提出と前の返事を並べて読む

一件を開いたら、課題の中身と今回の提出を読みます。二回目以降の提出なら、同じ課題の提出履歴から前の提出を開き、その内容とそのとき返した言葉を今回の提出と照らし合わせます。判断は次の三つに分けておくと迷いません。

  • 受け取る: 課題のねらいに届いている。良かった点を一つ具体的に添える

  • 直してもらう: ねらいに届いていない所がある。直す箇所を一つか二つに絞り、どう直すと届くかを書く

  • 言葉だけ返す: 受け取るか直してもらうかを決めずに、質問への答えや補足だけを伝える。提出は「確認中」になる

「言葉だけ返す」を使ったら、その提出はまだ返していない提出の一覧から外れます。あとで受け取るか直してもらうかを決めるつもりなら、すべての提出を並べた一覧で「確認中」のものを見直す日を決めておきます。

「直してもらう」を選ぶ前に、その課題を何回まで出し直せる設定にしているかを確かめておきます。出し直しの回数に上限を付けている課題では、上限に達した受講者は次の提出を作れません。直してほしいのに出し直せない、というすれ違いを避けるためです。

3. 返却: 受講者の側から見て確かめる

返したら、受講者の側からどう見えるかを一度確かめます。おすすめは、自分の別のメールアドレスなどで受講者の立場を一つ用意し、自分で課題を出して自分で返してみることです。

  • 受講者の「自分の答え」の一覧に、出した答えと状態が並ぶか

  • 開くと、返した言葉が提出と同じ場所で読めるか

  • 「直してもらう」を返したとき、受講者が出し直せるか

返したことをメールで知らせる仕組みがあっても、届くかどうかは受講者側のメールの設定にも左右されます。知らせが届いた前提で次の連絡を組み立てず、受講者が画面で見返せることを土台にしておくと安心です。

自分の講座で一巡を試す手順

  1. 課題を一つだけ選ぶ (全部の課題を一度に見直さない)

  2. 受講者の立場を一つ用意し、その課題に答えを出す

  3. 運営側の一覧で、返していない提出として並ぶかを見る

  4. 一度「直してもらう」を返し、受講者として出し直す

  5. 二回目の提出を「受け取る」で返し、受講者の画面で両方の返事が読めるかを見る

この五つが通れば、その課題の受け取りと返却は、記憶やメモに頼らずに回せる状態です。残る判断、つまり「どこまで届いていれば受け取るか」「どう言えば次に進めるか」は、講座を作ったあなたにしか書けない部分として残ります。

教材と添削の役割を分けておく

課題の受け取りが回り始めると、「同じ指摘を何度も書いている」と気づくことがあります。それは教材の側で先に伝えられる内容かもしれません。教材で伝えることと、一人ひとりへの返事で伝えることの分け方は オンライン講座を作っても忙しさが減らない理由 で整理しています。操作の細かな手順は オンライン講座 (LEARN) の使い方マニュアル の「課題と添削」の章にあります。

提出・判断・返却の一巡を自分の講座で回せると、受講者が増えても「どれに返したか」を探す時間は増えにくくなります。講座の運営そのものを自分の仕組みとして持つ形に関心があれば、次のページで全体を確かめてください。

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